冬を過ぎ5月ともなると暦の上では夏。
気温も上がってきて薄着になってくる頃ですが、太陽の光が強くなり、紫外線量も多くなってきます。
この太陽光や紫外線の影響で、肌が日焼けしてくる時期でもあります。
最近では日焼けをしたくない美白男子も増え、日傘をさすメンズも見かけますが、全般的に男性は女性に比べ紫外線をあまり気にしていない人が多いです。
しかし、男性も積極的に紫外線対策を行った方がいいです。
紫外線を肌に受けると、肌を日焼けさせ、シミやソバカスの原因となります。
また、頭皮や髪の毛が紫外線を受けると、頭皮や髪の毛はダメージを受け、大きすぎると頭皮トラブルや、抜け毛、薄毛につながる可能性もあるのです。
紫外線対策は肌トラブルを避けるためにもした方がいいですが、頭皮トラブルやハゲのリスクを減らすためにも必要です。
今回は、そんな浴び過ぎると何かとよくない太陽光や紫外線のことと、紫外線によって頭皮や髪の毛はどんな影響を受けるのかについて調べてみました。
紫外線を気にしたことなかったけど、毛に関係があるんだ?
それだったら気になるなー。
紫外線と、頭皮や髪の毛はとても関係があるんだ。
なぜなら紫外線は薄毛やハゲにつながるかもしれない、からね。
今まではあまり気にしていなかったとしても、この機会に紫外線対策を実践してほしいです。
頭皮が日焼けするとハゲるの?
まずお伝えしたいのは、
頭皮が日焼けするとハゲる可能性がある
ということです。
日焼けの症状によって異なり、軽度の日焼けであればそれほどハゲの心配はないが、重度の日焼けならばハゲる可能性は十分にあります。
日焼けとは、紫外線を皮膚に浴びることによって、皮膚が赤くなって炎症をおこしたり、メラニン色素が発生して皮膚の表面が黒く色素沈着したりすることです。
あなたも暑い時期に海や山にいったり、外でスポーツしたりして、日焼けした経験があると思います。
その時に、急に長い時間紫外線を浴びて、皮膚が赤くなると同時にヒリヒリと痛みが出たり、もっとひどいと水膨れになったりしたことがあるかもしれません。
その症状は、やけどと同じだと感じたことはないですか?
実は日焼けとは、やけどの中でも軽傷のことを言うのです。
やけどはその深さによってⅠ度熱傷からⅢ度熱傷に分類されます。
Ⅰ度熱傷は表皮熱傷(皮膚の表面だけのやけど)ともよばれ、やけどをした部位に赤みがある状態のやけどを言います。このやけどはとくに治療をしなくても傷跡をのこすことはありませんが炎症を抑える作用のある軟膏が有効です。
Ⅱ度熱傷は水疱(みずぶくれ)ができるやけどですが大きく2つに分類され、Ⅱ度熱傷のうち浅いものを浅達性II度熱傷と言い、みずぶくれがやぶれると、きず(潰瘍)になりますが医師の治療を受けるとふつうは1~2週間で治り、多くの場合瘢痕(きずあと)を残さないことが多いやけどです。
それよりも深い深達性Ⅱ度熱傷の場合には適切な治療を受けても治るのに1ヶ月以上かかり瘢痕(きずあと)や瘢痕拘縮(ひきつれ)をのこすことが多いです。
皮膚の厚さ全てが熱による傷害を受けるⅢ度熱傷では自然治癒には非常に時間がかかりますので基本的に入院して植皮術などの外科的治療が必要になります。
公益社団法人 日本皮膚科学会HP
やけどは、皮膚のダメージの深さにより、Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度と分類されますが、日焼けはⅠ度またはⅡ度になるそうです。
一般的な日焼けはⅠ度、水ぶくれなどのできてしまうヒドい日焼けはⅡ度になります。
ちなみに筆者であるわたしは、肌が色白で、日に当たるとすぐに赤くなり、肌が黒くなることはほとんどないほど紫外線に弱い肌です。
しかし、10数年前に何をとち狂ったか、「肌を黒くしてみたい」と思ったことがありました。
その時に、真夏の日陰がまったくない炎天下の中、上半身裸で草取りを1日中やってみました。
そうしたら、背中がとんでもないことになってしまったのです!
背中は真っ赤になり、全体的に腫れ上がり、水ぶくれも無数にできて、あまりの激痛に風呂に入るどころか夜寝ることもできないくらいでした。
背中で火事がおこっているような状態です!
翌日、朝から病院に行き治療をお願いしたところ、背中全体にやけど用の薬を塗ったガーゼを当てられ、飲み薬も処方されました。
それからは毎日、塗り薬と飲み薬で治療をおこないましたが、簡単には治らず…。
水ぶくれが破れたところから化膿もしてきて、薬を塗らなくてもいい状態になるまでにかなりの期間がかかってしまいました。
その時の夏は全滅…。
今では背中の水ぶくれなどはないですが、それ以来、シミなどの色素沈着や、水ぶくれ・化膿の傷あとなどは残っていて、あまり人様にお見せできるような背中ではなくなってしまいました。
この時の、背中の日焼けというか、やけどはとても後悔しました…。
わたしのこの失敗エピソードで何が言いたいかというと、日焼けはやけどしてしまうほど危険性があるというのを、実例で知ってほしかったのです。
わたしのこの背中に起こったヒドい日焼け(やけど)は水ぶくれを起こしたのでⅡ度になりますが、もしこのⅡ度のヒドい日焼けが頭皮に起こってしまったら、どうなるでしょうか?
頭皮の日焼けでハゲる理由
頭皮の日焼けとは、やけどのⅠ度とⅡ度にあたると説明しましたが、抜け毛が増えて、薄毛になったりハゲになったりするのは、日焼けによる頭皮や髪の毛のダメージの深刻度によって変わってきます。
- 毛根の細胞が機能しなくなる
- 頭皮環境が悪化する
日焼けで抜け毛、薄毛、ハゲになる理由として考えられるのは、この2つです。
それぞれについて、以下に解説していきます。
毛根の細胞が機能しなくなる
あまりにヒドい頭皮の日焼けにより、毛根が機能しなくなる可能性があります。
毛根とは、頭皮に埋まっていて外からは見えない髪の毛の根元の部分のことを言い、髪の毛を生やす細胞です。
この毛根が機能しなくなる、もっと簡単に言うと、死んでしまうと、髪の毛は完全に生えてこなくなります。
頭皮をケガしてしまい、その部分から毛が生えてこなくなることがあります。
それはキズにより毛根が死んだり、なくなってしまったからです。
日焼けで毛根が死ぬというのは、わたしの水ぶくれになるヒドい日焼けと同じかそれ以上の日焼けでないと起こらない、つまりよほどのことがないと起こらないですが、可能性はありますので、まったくの無視はできないです。
頭皮環境が悪化する
通常、日焼けで薄毛やハゲになるというのは、こちらの頭皮環境の悪化にて引き起こされる可能性が高いです。
頭皮環境の悪化により、毛根が死ぬわけではないものの、髪の毛の生える周期であるヘアサイクル(毛周期)が狂ってしまい、育毛の阻害につながってしまう可能性があります。
髪の毛は、成長期、退行期、休止期というヘアサイクルにて毛が生え変わります。
髪の毛は1ヶ月におよそ1cm、1年で12cmほど伸び、1本あたりの寿命は5年前後、つまり約5年のヘアサイクルで生え変わります。
ヘアサイクルが狂うと、育毛される期間である成長期が短くなり、髪の毛が十分に育たないまま脱毛してしまいます。
髪の毛が太くならなかったり、伸びなかったり、すぐに抜けてしまえば髪の毛の密度は低くなり、見た目から薄毛になったとか、ハゲになったとわかってしまいます。
日焼けによってヘアサイクルが狂うことがあるのか…。
とても怖いね…。
でも、ヘアサイクルが狂っているなんて気付けるものなの?
日焼けでヘアサイクルが狂ったかは、実際に抜け毛が増えたり薄毛なってくればわかるんだけど、初期状態ではわかりにくいんだ。
しかし、ヘアサイクルが狂う時には、日焼けによる何かしらの頭皮トラブルが起こることがあるんだ。
頭皮トラブルについては、次で解説していきます。
頭皮日焼け(紫外線)で起こるトラブル
頭皮や髪の毛が紫外線にさらされると、頭皮や髪の毛の健康状態に悪い影響を与え、トラブルになってしまう可能性がありますが、どんなトラブルになってしまうのでしょうか?
頭皮や髪の毛に起こる恐れのあるトラブルについて、以下で解説していきます。
頭皮のトラブル
- 乾燥・フケ・かゆみ
- 皮脂の過剰分泌
- 炎症
- 血行不良
- 色素沈着
- 毛根へのダメージ
紫外線を受けて日焼けした頭皮はとても乾燥しやすくなり、その乾燥によりフケやかゆみを引き起こしてしまいます。
乾燥した頭皮は、保湿・保護しようと皮脂を分泌。
必要以上の皮脂分泌を起こしてしまい、毛穴をつまらせたり、炎症となる可能性も出てきてしまいます。
日焼けした頭皮は、乾燥と共に血行不良も起こしてしまう恐れがあります。
血液は酸素や栄養などを届けるとても重要な存在ですが、血行不良とは血液が正常に届かない、つまり酸素や栄養が十分に送れない状態のことです。
頭皮への栄養が不足してしまうと、毛根の毛母細胞がうまく細胞分裂できなくなり、髪の毛が育たなかったり、抜け毛が起こってしまうリスクが高まってしまいます。
また紫外線の刺激により、肌の表面に存在する色素細胞(メラノサイト)からメラニン色素が異常に分泌されてしまい、色素沈着してしまう可能性もあります。
更に紫外線の中でもUV‐Aは肌の内部、真皮層まで届くと言われており、毛根の毛母細胞などにダメージを与えて育毛を阻害したり、抜け毛を増やしたりしてしまい、薄毛やハゲの原因となる可能性もあります。
UV‐Aは毛根のメラノサイトにも悪影響を与えて、髪の毛がメラニン色素を上手く作れなくなり白髪の原因になるとも言われています。
髪の毛のトラブル
- パサつき
- 脱色
- 切れ毛・抜け毛
紫外線を浴びた髪の毛は、表面を覆っているキューティクルや、髪の毛を構成しているケラチンタンパクなどがダメージを受けてしまいます。
すると、髪の毛はツヤを失ってしまったり、手触りが悪くなったり、パサつきやすくなってしまいます。
最悪の場合、髪の毛はダメージを受け過ぎてしまい、切れ毛になったり、抜け毛になってしまいます。
また紫外線はメラニン色素にも悪影響を与えてしまうので、紫外線を長い時間浴び続けることによって、髪の毛は少しずつ茶色に変色していってしまいます。
日焼けによっておこる頭皮や髪の毛のトラブルっていっぱいあるんだね。
これが一気に襲ってきたら大変なことになりそう…。
日焼けによるトラブルはそれぞれ関係性があり、誘発してしまう可能性があるんだよ。
例えば、頭皮が乾燥してかゆいからと、かきむしったりすると皮脂が過剰分泌してしまったり…。
フケが出てしまうことにより、頭皮に菌が繁殖して炎症になったり…。
頭皮が日焼けしてかゆいだけだから大丈夫だと油断していると、頭皮トラブルが次々と起こる可能性もあるんだ。
日焼けしたら放置せずアフターケアをすることが大事ですね!
紫外線とは何?
ここまでで、頭皮が日焼けしてしまうと頭皮環境が悪化して抜け毛が増えたりハゲになるかもしれないことや、日焼けによりどのようなトラブルが頭皮や髪の毛に引き起こされる可能性があるのかなどを解説してきました。
ここで疑問!
そもそも日焼けを起こす紫外線とはどのようなものなのでしょうか?
ということで、紫外線について調査しました。
紫外線は太陽光の一種
太陽からの光は波長により、赤外線、可視光線、紫外線に分けられます。
可視光線は太陽光のまぶしい白い光のことで、目に見えますが、赤外線と紫外線は目に見えません。
紫外線は3つの波長の中で1番波長が短いです。
紫外線は更に波長の長さからUV‐A、UV‐B、UV‐Cに分けられます。
- 大気(オゾンなど)であまり吸収されずに地表に到達し、雲などの影響も受けにくい
- 窓ガラスも通過するので、室内でも浴びる可能性がある
- シミ・シワ・たるみ(光老化)の原因
- 肌の内部である真皮層にまで到達して細胞を老化させる
- 大気(オゾンなど)で吸収されるが、残りが地表に到達する
- 屋外での日焼けの主な要因
- 日焼け・炎症・シミ・ソバカスの原因
- 肌表面の表皮細胞やDNAを損傷させる可能性があり生物に与える影響が大きい
- 大気(オゾンなど)ですべて吸収され、地表には到達しない
光老化(紫外線による老化)
紫外線の中でもUV‐Aは、肌の奥の真皮層にまで到達すると言われています。
肌のハリや弾力を生むコラーゲンなどにダメージを与えたり、メラニン色素の合成を増加させ、シミ・シワ・たるみといった肌の老化を促進してしまいます。
この紫外線を浴びることによって肌が老化することを、加齢などによる自然老化に対して、光老化と呼ばれています。
前述の通り、この紫外線は頭皮や髪の毛にも悪影響を与えてしまい、頭皮環境を悪化させてしまいます。
紫外線量の変化
紫外線量は、季節、時間、天候、場所によって変化します。
上記は、東京の2018年、日最大の紫外線量を月別に平均したグラフです。
このグラフから、4月ころから紫外線は強くなってきて、9月ころまではそこそこの強さがあることがわかります。
夏は紫外線対策をしても春はしないという場合がありますが、肌や頭皮・髪の毛のためには春先からの対策が必要となります。
また一日の中でも時間によって紫外線量は変わります。
午前10時から午後2時頃までの日中は特に強いと言われていますが、朝や夕方も油断は禁物です。
天候によっても紫外線量は変化し、雨では減少しますが、曇りでは減少量が少ないため注意が必要 です。
更に場所によっても紫外線量は変化し、赤道に近い場所や山などの高地では紫外線量は強まります。
また、新雪、砂浜、水面、土、コンクリートなど、地表の状態によって紫外線の反射量は変わるので、警戒が必要になります。
紫外線(日光浴)のメリット
紫外線は肌や頭皮、髪の毛に多くのデメリットを与えてしまう可能性がありますが、もちろんたくさんのメリットもあります。
ひなたぼっこや、日光浴という言葉があるくらいですから、太陽を浴びること、つまり紫外線を浴びることは、すべてが悪いことではありません。
殺菌効果や、体内でビタミンDを生成するなど、紫外線の効果には以下のようなものがあります。
- 殺菌効果
- ビタミンD生成(病気やアレルギーの抑制)
- うつ状態の抑制(セロトニン)
- 睡眠の質を向上させる(メラトニン)
- 血流や新陳代謝の向上
紫外線には微生物や細菌、雑菌などを死滅させる殺菌効果があります。
洗濯物を室内に干すと、部屋干しのクサイ匂いがしやすいですが、外に干すとニオイがしにくくなります。
布団を外に干すのも、紫外線の殺菌効果を得るためです。
殺菌のために紫外線を発生させる器具などもあります。
また紫外線はわたしたちの体内にも多くの良い影響を与えてくれます。
必要な栄養素の1つであるビタミンDは、食べ物で得ることはもちろんのこと、紫外線を浴びることでも体内に生成されます。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を向上させ骨を健康にしたり、かぜやインフルエンザ、アレルギーなどを防ぐための免疫力向上の効果が期待できます。
セロトニンやメラトニンの分泌も大事なメリットです。
太陽の光(紫外線)を浴びると、セロトニンが脳に分泌されます。
そしてセロトニンを原料として、メラトニンが生成させます。
この2つは、崩れてしまった体内時計を整えてくれ、睡眠の質を向上してくれたり、気分を高揚させうつ状態を予防してくるのに効果があると言われています。
更に紫外線は血管を拡張させてくれると言われています。
血管が拡張することにより、血流が向上し血圧が正常になったり、新陳代謝が上がったりする可能性があります。
紫外線にはデメリットだけでなく、メリットもあるんだね!
完全な悪者にはできないや。
そうなんだよ。
紫外線には生物が健康的に生きていくために大事なメリットもたくさんあるんだ。
ただデメリットもあるから、浴び過ぎないように紫外線対策は必要だね。
頭皮の日焼け対策
紫外線にはメリットがあるものの、日焼けをするなど長時間にわたって紫外線を浴びてしまうと抜け毛、薄毛、ハゲにつながってしまう可能性がありますので、やはり紫外線への対策が必要になってきます。
毎日の生活の中で知らず知らずのうちに紫外線を浴び、日焼けしたり抜け毛が増えてしまう恐れもありますので、わずかでも日焼けや紫外線対策をしていきましょう。
紫外線による日焼けの影響を、わたしのように安易に考えてしまうと、炎症や水ぶくれになってしまうリスクが高まりますので、紫外線対策はしっかりとおこなうことをおすすめします。
早目の紫外線対策が頭皮環境の悪化を防ぎ、薄毛対策にもなります。
- 帽子や日傘の使用
- 頭皮用日焼け止めの使用
- 髪の分け目を変える
- 冷たいシャワーやタオルで冷やす
- 日焼け当日のシャンプーは控える
- 化粧水やローションで保湿
- 病院が必要な可能性も
帽子や日傘の使用
日焼けを防ぐには直射日光を浴びないことが1番の方法です。
とても簡単に、すぐに実行できるのは、帽子をかぶることです。
帽子をかぶると頭皮や髪の毛が蒸れてしまい、抜け毛や薄毛、ハゲにつながってしまうのでないかと疑問を持つかもしれませんが、帽子を脱いだ後に適切な頭皮ケアをしてあげれば問題はありません。
しかも、帽子をかぶって頭皮が蒸れてしまうことよりも、紫外線による頭皮の日焼けのダメージの方が大きいと言われています。
ただ、帽子を長時間かぶっていると頭皮や髪の毛の通気性が悪くなり、蒸れて頭皮がかゆくなったりすることはあるので、日陰では帽子を脱いだり、帽子をかぶり直すなどして、なるべく頭皮が蒸れないようにしましょう。
日傘をさすこともすぐにできる紫外線対策ですが、男性の場合は少しハードルが高いので、あなたのライフスタイルにあった選択をしてください。
帽子や日傘には紫外線対策効果の高いUVカット機能が付いているものがあるので、更に日焼け予防に期待があります。
頭皮用日焼け止めの使用
日焼け止めには、頭皮や髪の毛に使用できるものもありますので、紫外線対策に上手く活用していきましょう。
日焼け止めには、クリームタイプ、ミルク(乳液)タイプ、ローションタイプ、ジェルタイプ、パウダータイプ、スプレータイプなど様々な形状があり、それぞれ期待される効果や使いやすさなどに特徴があります。
しっかりと日焼け止めをしたいなら、自分の手でムラなく塗れるクリームタイプなどがいいですが、手軽に使用したいなら、スプレータイプがおすすめです。
またそれぞれの形状にも、SPFとPAという、紫外線を防ぐ効果を表す指標があります。
SPFとPAとは、どんな指標なのかを簡単に説明します。
- UV‐Bを防ぐ
- SPF10や20などの数字で表される
- 数字が大きいほど防ぐ効果が高いが肌の負担も大きい
- 最大はSPF50+
- UV‐Aを防ぐ
- PA+やPA++などで表される
- +の数が多いほど防ぐ効果が高いが肌の負担も多い
- 最大はPA++++
数値が大きいほど効果は期待できます。
ただ、数値が大きくなると肌への負担も大きくなり、肌荒れを起こしたり乾燥しやすくなってしまう可能性もありますので、あなたの肌質や使用する目的に合わせて選んでください。
日常生活であれば、SPF10~20、PA+~++、軽い屋外の運動やレジャーでもSPF20~30、PA++~+++ほどで十分だと言われています。
また日焼け止めと一緒に、帽子や日傘を並行して使用すると更に紫外線予防に期待ができます。
髪の分け目を変える
髪を分けると、分けた部分の地肌が見えるようになります。
見えている地肌は紫外線を浴びやすく、日焼けがしやすい状態になっています。
分け目が常に同じだと、見えている地肌も同じになり、同じ部分が集中して日焼けしやすくなってしまい、そこから頭皮環境が悪化するリスクが高まってしまいます。
適度に分け目を変えたり、髪型を変えて、常に同じ地肌が紫外線にさらされないようにしましょう。
ここまでは頭皮の日焼けをしない予防策を紹介してきましたが、どんなに気を付けていても紫外線があたって日焼けしてしまうことがあります。
実際に日焼けしてしまったら、どんなケアが必要になってくるのでしょうか?
そんなアフターケアについては以下で解説していきます。
冷たいシャワーやタオルで冷やす
日焼けはやけどの一種なので、まずは日焼けした箇所を冷やしましょう。
日焼けした頭皮は熱があるので、冷たいシャワーを頭皮にかけたり、冷たいタオルを日焼けした箇所にあてたりして頭皮の温度を下げましょう。
保冷剤や氷を利用して冷やすのも効果的です。
これで日焼けが落ち着いたら、化粧水やローションでケアをおこなってみてください。
日焼け当日のシャンプーは控える
日焼けした頭皮はとてもデリケートな状態になっていますので、シャンプー剤を普段よりも少量に減らしたり、シャワーの温度を下げるなど、なるべく刺激を与えないようにしましょう。
頭皮を洗うというよりはサッと流すような感じで、簡単で手短に済ませましょう。
あまりにヒドい頭皮の日焼けの場合は、シャンプー剤を使用せずにぬるま湯洗い、もしくは水洗いだけにして、後日、頭皮の様子を見ながらシャンプー剤を使うようにしてください。
化粧水やローションで保湿
日焼けしてしまった頭皮は水分が不足し、乾燥しやすくなっています。
化粧水やローションをコットンにたっぷりと染み込ませて、優しく丁寧に頭皮へ馴染ませてください。
その際、なるべく刺激が少ないものを選んで使用してください。
病院が必要な可能性も
あまりに急激に紫外線を浴びてしまうと、頭皮が日焼けを通り越して完全なヤケドになってしまいます。
激痛になったり、痛みが何日も続いたり、頭皮に水ぶくれや炎症ができてしまった時には、わたしのようなヤケドの可能性がありますので、早めに病院を受診するといいです。
病院での治療が遅れてしまうと、日焼けあとが残ってしまったり、頭皮環境が悪くなり、抜け毛や薄毛、ハゲとなってしまう恐れがありますので、病院へ行こうか迷っていたらまずは病院へいってみてください。
紫外線をいつ浴びているかわからず、知らないうちに日焼けをしてしまい、あとで後悔してしまう可能性もあります。
曇りだからとか、時間が短いからと油断していると、少しづつ紫外線の影響が頭皮や髪の毛に蓄積していく可能性があります。
そうならないためには、日頃からの紫外線対策が必要になります。
日焼けをしてしまった時には、早めにアフターケアをすることもお忘れなく!
ぼくも毛が多いから日焼けはしないと油断しないで、紫外線対策をしっかりしようっと。
「サーファーはハゲない」というウワサ
ここまでで、紫外線が頭皮や髪の毛に悪影響を与えて抜け毛、薄毛、ハゲの原因となる可能性について解説してきましたが、そんな紫外線を最も直接的に浴びる人たちがいます。
それは、海などでサーフィンをするサーファーです。
サーファーは炎天下の中、紫外線を防ぐものがなく、水で落ちてしまうので日焼け止めの効果もほとんど受けられずにスポーツをしています。
そんな頭皮や髪の毛には過酷な状況の中にいるのに、「サーファーにはハゲはいないというウワサ」があるようです。
これには諸説あります。
サーファーは海水を浴びまくりますが、その海水にはミネラルが多く、頭皮を洗浄したり、殺菌したり、炎症を抑制したりなどの育毛効果があるのでハゲないという説や…
サーファーはハゲたら引退して海からいなくなると言う説…
そんな説の一方で、サーファーを始めてから薄毛になったという話もあります。
どれも科学的な根拠はないので、「サーファーはハゲない」というウワサは何とも言えないです。
しかし、紫外線が頭皮や髪の毛に悪影響を与えることは間違いないので、サーフィンをする時にもキャップをかぶるなどの紫外線対策や、サーフィン後のアフターケアをしっかりとおこなう必要があります。
まとめ
今回は「頭皮が日焼けするとハゲてしまうのか?」について調査・解説していきました。
日焼けはやけどの一種のため、頭皮が日焼けして薄毛やハゲになる可能性は大いにあるので、紫外線対策をして頭皮の日焼けを防ぐことが大事です。
帽子や日傘で直射日光を防ぐ方法や、日焼け止めで紫外線の影響を減らす方法、また実際に日焼けしてしまった時のアフターケアなど、しっかりと紫外線対策をマスターして早めの紫外線対策をしていきましょう。
また、日焼けがあまりにヒドイ時には我慢せずに初期の段階で病院で治療を受けることも大事です。
日焼けぐらい放置していてもそのうちに治るとか、日焼けぐらいで病院に行くのは抵抗があると思っておくと、わたしのように大変なことになります…。
繰り返しますが、日焼けはやけどです。
早い段階で適切な処置することが大事です。
紫外線の悪影響ばかり言ってしまいましたが、紫外線にはわたしたちの体にとても良い影響を与えるメリットがあることも忘れてはいけません。
上手く紫外線と付き合って、健康な体、健康な頭皮環境を維持していきましょう!
太陽の光や紫外線には様々な良い効果がある。
ただ、浴び過ぎるのも良くないので、適切な紫外線対策とケアで、日頃から薄毛やハゲ予防をしていきましょう!
よし!
ぼくも今日から早速取り組んでいこう。