あなたはシャンプーの後、頭皮や髪の毛を乾かそうと、タオルで頭を拭いた(タオルドライ)時にタオルに抜け毛がいっぱいついていて焦ったことはないですか?
「もしかしたらタオルドライをすると髪の毛のためによくないのかも?」 とか「タオルドライをしない方が良いのでは?」と思ったことはないですか?
実はタオルドライにも正しいやり方と間違ったやり方というものが存在し、タオルドライのやり方によっては頭皮や髪の毛に負担をかけてしまうこともあるのです。
ここでは「タオルドライをすると抜け毛が増えて薄毛やハゲになってしまうのか?」という疑問から、「タオルドライの必要性」「濡れた髪の正しいタオルドライのやり方」などを調査しましたので、解説していきます。
ぼくは全身が毛に覆われているから、タオルドライのことはとても知りたいな。
水は苦手だから、一早く乾かしたいし。
タオルドライ以外にも、ドライヤーや自然乾燥などの他の頭皮や髪の毛の乾かし方についても触れていきます。
タオルドライでハゲる?タオルの抜け毛は大丈夫?
「タオルドライでハゲるのか?」
「タオルに抜け毛がいっぱいついているけど大丈夫なのか?」
という疑問について調査した結果…
基本的にはタオルドライで抜け毛があっても問題はなく、薄毛やハゲとなる可能性は低い
ということでした。
もしもタオルドライが原因で髪の毛が抜けてしまうのであれば、プロである床屋(理容師)さんや美容師さんがシャンプーをした後、頭皮や髪の毛を乾かす時にタオルドライをすることはないでしょうし、世の中にこんなにタオルドライが浸透していないはずです。
では、なぜタオルドライをするとタオルに抜け毛がついてしまうのでしょうか?
タオルドライ後のタオルに抜け毛がついてしまう原因には、心配しなくていいことと、気を付けた方がいいことの相反する理由があります。
タオルドライで抜け毛が出る理由
タオルドライ後のタオルに抜け毛がついてしまう原因にはいくつかの理由があります。
- 自然脱毛した髪の毛がタオルについてしまった
- 物理的ダメージによって髪の毛が傷んで切れてしまいタオルについてしまった
髪の毛にはヘアサイクル(毛周期)があり、髪の毛が成長して抜けるまでに男性では4~5年、女性では5~7年と言われているそうです。
つまり、髪の毛の寿命は男性の場合は4~5年で、寿命になると自然に抜けてしまうということです。
この寿命で自然に抜けることを「自然脱毛」と言います。
毛周期は個々の毛包で別々に営まれますので、1日におおよそ100本が抜ける一方で、約100本が再生して、ほぼ一定の毛の数が保たれています。また、頭の毛の割合では、約85~90%が成長期の毛で、10%弱が休止期の毛です。頭髪は、健康な状態でも、いつもこの程度の数が抜け落ちていることや、中年~老年となるにつれて細い毛に置き換わり、全体として髪が薄くなることなどを理解しておくことが大切です。ときどき、脱毛症でもないのに、抜け毛を気にして「脱毛恐怖症」になってしまう人がいるからです。
日本皮膚科学会HP
ちなみに1日の髪の毛の抜けるタイミング(自然脱毛のタイミング)を調査した結果があります。
シャンプー時:72%、タオルドライ時:14%、ドライヤー時:13%。この3つで1日の抜け毛の99%。
日本毛根抜け毛研究所HP
残りの1%は、睡眠時、仕事時、頭皮マッサージ時などになります。
以上のことから、1日で約100本が自然脱毛によって抜け、その自然脱毛の抜け毛の1部はタオルドライ時のタオルに付くことがわかりました。
よって、タオルドライによる自然脱毛の抜け毛はそれほど心配しなくてもいいです。
しかし、自然脱毛ではなく、物理的ダメージによる抜け毛については気を付けた方がいいです。
では、物理的ダメージによる抜け毛の原因とはどんなことが考えられるでしょうか?
それは以下の2つのことが考えられます。
- 頭皮や髪の毛を強くゴシゴシこするように拭いてしまうと、タオル、頭皮、髪の毛がそれぞれこすれてしまい摩擦してしまう
- 濡れた状態の頭皮や髪の毛は普段の乾いている状態に比べてデリケートになっているので、摩擦することによって普段以上にダメージを負ったり、引っ張られるようになり抜けてしまう可能性がある
- 頭皮へのある程度の刺激が気持ち良かったり、頭皮をしっかり拭きたいと思い、ツメを立てて拭いてしまう場合がある
- ツメを立てて頭皮を拭く行為は、頭皮に傷などのダメージを与えてしまい、抜け毛や薄毛・ハゲになるリスクを高めてしまう
強くこすって拭いたり、ツメを立てて拭くことには、タオルドライを早く終わらせたいとか、しっかりと乾かしたいという意識があるのだと思います。
しかし、タオルドライとは「濡れている頭皮や髪の毛の水分を乾いているタオルに吸い込ませることにより乾かすこと」です。
タオルが水分を吸収する早さやタオルが吸収できる水分量は、タオルを強くこすったり、タオルを力強く頭皮や髪の毛に当てても大きく変わりません。
それよりも、適切な方法でタオルドライをした方が効率良く頭皮や髪の毛の水分をタオルで吸い込むことができますし、頭皮や髪の毛のダメージも軽減することができます。
早く乾かしたいと思って、ゴシゴシ拭いてたけどよくなかったのか…。
でも、自然脱毛と物理的ダメージによる抜け毛って何か見分け方ってあるの?
タオルに付いた抜け毛をチェックして、自然脱毛なのかダメージによるものか確認したいんだけど?
そうだね。
タオルドライ時の力の入れ方が正しいのかを確認するのはいいことだね。
自然脱毛か物理的ダメージよる抜け毛なのかは、抜け毛を見ればチェックできるんだよ。
- 自然脱毛の抜け毛:毛根がしっかりとしていて、マッチ棒のようになっている
- 物理的ダメージの抜け毛:毛根がなかったり、途中で切れたようになっている
- 毛根がしっかりしていても抜け毛の本数が多ければ、物理的ダメージによる抜け毛の可能性あり
抜けてしまった髪の毛を確認するのはあまり良い気分ではないかもしれませんが、毛根の状態と抜け毛の本数を確認することにより、髪の毛の健康状態を見ることもできますので確認してみてください。
いずれにせよ、タオルドライは正しい方法で行うことにより、抜け毛や薄毛・ハゲになる可能性や、頭皮や髪の毛のダメージが軽減することができますので、この機会に是非マスターしてください!
ちなみにぼくの抜け毛はもっと多い気がするんだけど、大丈夫かな~?
くろすけはネコだから、人間の約10倍の毛量だし、サイクルも役目も違うからね。
人よりも抜け毛が多いのは当然だよ。
タオルドライは必要?
ここまでで、タオルドライによる抜け毛の原因などについて勉強してきましたが、そもそもタオルドライというのは必要なことなのでしょうか?
実は頭皮や髪の毛が濡れた状態というのはいくつかのデメリットがあります。
- 髪の毛のキューティクルが開きダメージを受けやすくなる
- 頭皮の雑菌が繁殖しやすくなる
髪の毛は濡れている時には、髪の表面を覆っているキューティクルが開いた状態になっています。
キューティクルが開いている状態だと、乾燥してキューティクルが閉じた状態の髪の毛よりも摩擦などによりダメージが受けやすく、髪の毛の中の栄養成分が抜け出しやすくなってしまいます。
つまりキューティクルが開いた状態が長時間続くと、バサバサのボロボロとなり、切れ毛や抜け毛になる可能性も否定できません。
また頭皮は、洗った後の湿気が高く温度も適度にある状態だと菌が繁殖しやすくなり、かゆみや抜け毛が出たり、臭いも発生しやすくなります。
最悪の場合には、カビが生える可能性もあります。
なので、できるだけ早く頭皮や髪の毛を乾かして、ダメージや菌の繁殖から防いてあげる必要があります。
その時に必要となってくるのがタオルドライです。
よほどの短髪でなければドライヤーなどの方法だけで頭皮や髪の毛を乾かそうとすると時間がかかってしまいます。
いち早く頭皮や髪の毛の水分を吸い取るのはタオルドライで、乾燥までの時間を短縮することができます。
以上から、「タオルドライは必要な行動」ということになります。
髪の毛が濡れた状態で寝てしまうと、ダメージが出やすいという以外にも様々なデメリットがあるんだ。
寝ぐせがつきやすくなったり、頭皮が冷えて風邪をひきやすくなったり…。
なので、しっかりと乾かす必要があるんだけど、やはりタオルドライで水分を取ることが大事になってくるんです。
ぼくも寝ぐせつきやすいからしっかりタオルドライしなきゃね。
くろすけは毛が多いからねー。
正しいタオルドライのやり方
正しいタオルドライをすることで、効率良く頭皮や髪の毛の水分を吸い取り、乾かしやすくすることができます。
では、正しいタオルドライの方法とはどういう流れでやればいいのでしょうか?
以下に解説していきます。
- タオルドライ前に手で軽く髪の毛の水分を払う
- タオルで頭全体の水気を取る
- タオルで頭皮を優しく拭く
- タオルで髪の毛先の水分を取る
タオルドライはあくまで優しく、頭皮や髪の毛に物理的ダメージを与えないように行っていきます。
①タオルドライ前に手で軽く髪の毛の水分を払う
シャンプー後、お風呂場や洗面台で髪の毛をとかしたり、水気を払うように手ぐしをいれます。
髪の毛にあまりに強い力を入れるとキューティクルが剥がれて傷んでしまうので、力を入れ過ぎないようにあくまで軽く水気を切るようにしてください。
②タオルで頭全体の水気を取る
タオルで頭全体を覆うようにかぶせて、軽くタオルを頭皮と髪の毛に押し当てるように水気を取ります。
こするのではなく、タオルあて水分を吸わせていくイメージでやってください。
③タオルで頭皮を優しく拭く
頭皮マッサージをするような感じで、タオルで頭皮の水分を拭いていきます。
力を入れ過ぎたり、ツメを立てることなく、あくまで優しくマッサージ感覚で行ってください。
④タオルで髪の毛先の水分を取る
男性の短髪の場合、③のタオルで頭皮を拭いていくと自然と毛先の水分も取ることになるので特別やる必要はないかもしれませんが、毛先の水分も優しくタオルで包み込んで吸収させるように拭いていきます。
髪の毛をパンパン叩いたり、ギュッと絞るなどの強い力を髪の毛に与えるようなことは、髪の毛が傷む原因となりますので、しないように気を付けてください。
YouTubeにタオルドライの動画がありましたので参考にしてください。
タオルドライで使うタオル選びも大事
正しいタオルドライには、使用するタオル選びも大事な要素の1つです。
タオルは素材や織り方、大きさによって吸水力や肌触り、耐久性、吸水量が変わってきます。
- 綿:タオルの代表といえる素材
- リネン:綿よりも吸水力高く乾きやすいがシワになりやすい
- マイクロファイバー:髪の毛の約100分の1の極細繊維で高い吸水力がある
- パイル:糸をループ状に織り一般的なタオルに使用される
- シャーリング:ループの先端を毛足を揃えてカットしたもの
- ガーゼ:パイルの無い織り方で薄く軽く通気性良く乾きやすい
- ワッフル:お菓子のワッフルのようにデコボコした独特の織り方
- フェイスタオル:一般的なタオルサイズ
- スポーツタオル:スポーツに適したサイズでフェイスタオルより少し大きい
- バスタオル:入浴後に体を拭くために便利なサイズ
- 大判タオル:バスタオルより大きく、敷物・膝かけとしても使えるサイズ
素材や織り方を吸水力の高いものにすると、タオルドライを効率よく早く行うことができます。
また大きさによって使いやすさや使う場面、給水量が変わってきます。
こちらで紹介した以外にも、素材・織り方・サイズは多数存在しますので、あなたのお気入りのタオルを見つけてみてください。
おすすめは吸水力が高く早く乾かすことのできる、マイクロファイバー素材のパイルタオルです。
マイクロファイバーは他の素材より耐久性が低く、強くこすると頭皮や髪にダメージが出やすくなってしまいます。
しかし、こする必要のないほどの吸水力・速乾力に優れています。
デメリットもありますが、補ってもおつりが出るくらいのメリットがあるんです。
ぼくは特に毛が多いから、マイクロファイバー素材を試してみるよ♪
タオルドライ後は自然乾燥ではなくドライヤーで乾かす
タオルドライをした後は、自然乾燥ではなくドライヤーを使って乾かしていきます。
ベリーショートでタオルドライだけでほとんど乾いてしまうのなら自然乾燥でも問題ないかもしれません。
しかし、ある程度の長さがあり、頭皮や髪の毛がまだまだ濡れていたらドライヤーを使用してください。
自然乾燥だと、頭皮や髪の毛が長時間濡れたままの状態になります。
長時間濡れた状態だと、髪の毛のキューティクルが開きダメージを受けやすく、頭皮の雑菌が繁殖しやすくなるので、頭皮環境が悪化してしまいます。
ドライヤーの熱風により頭皮や髪の毛にダメージを与える恐れがあるのは事実ですが、ドライヤーを使用した方が頭皮や髪の毛を早く乾かすことができます。
頭皮や髪の毛を早く乾かすことによって、開いていたキューティクルを閉じて髪の毛のダメージを防いだり、菌の繁殖を抑えたりします。
結果、頭皮や髪の毛の健康状態を守り、抜け毛や薄毛・ハゲのリスクを軽減します。
また正しいドライヤーの使い方をすれば、頭皮や髪の毛へのダメージは基本的には問題ありません。
自然乾燥ってよくないんだね…。
ぼくはいっつも自然乾燥だったから今度からドライヤーを使うようにするよ。
でもドライヤーってどうやって使えばいいの?
そんなくろすけのためにも、次ではドライヤーでの正しい乾かし方について解説していきますね。
正しいドライヤーの使用方法
ドライヤーは正しい使い方をすればダメージの問題なく頭皮や髪の毛を乾かすことができます。
一方で、間違った使い方をしてしまえば頭皮や髪の毛に負担をかけてダメージの原因となってしまいます。
ドライヤー時には以下の点に注意して使用していきましょう。
ドライヤー使用時の注意点
- ドライヤーの熱風を同じ箇所に当てる
- カラッカラになるまで乾かし過ぎる
ドライヤーの熱風、特にターボモードは熱量が強く、同じ場所に当て続けると頭皮や髪の毛が熱のダメージを負う可能性が高いので、同じ箇所にドライヤーの熱風を当て続けないようにしてください。
また、頭皮や髪の毛を熱風でカラッカラに完全に乾かすのもよくありません。
頭皮や髪の毛が濡れていると細菌が繁殖してかゆみや臭いの原因になるとはいえ、乾かし過ぎると乾燥し過ぎてしまい、フケやヒビ割れ、肌荒れを引き起こしてしまうかもしれません。
熱風で完全に乾かす前に、冷風(クールモード)を使用し80~90%ほど乾かすようにしましょう。
正しいドライヤーでの乾かし方
以上の注意点を意識しながら正しいドライヤーのやり方で頭皮や髪の毛を乾かしていきましょう。
- 15~20cmは離してドライヤーの熱風をかける
- 最初はターボモードでざっと乾かす
- 髪の根本から頭皮を温めるイメージで乾かす
- ある程度乾いたらセットモードでスタイルを作りながら乾かしていく
- 全体が乾いてきたら冷風(クールモード)で仕上げ
正しくドライヤーを使うと、ダメージを与えるどころか、髪の毛のキューティクルを閉じて紫外線からのダメージを軽減してくれる効果があります。
頭皮や髪の毛の環境を整え、ヘアケアのために、正しいドライヤーの使い方で乾かしていきましょう。
思っていたほど難しくないね。
早速この方法で乾かしてみよっと!
「タオルドライはハゲる?」のまとめ
今回は、タオルドライでハゲるのかについて調べてみました。
タオルドライでは抜け毛や薄毛・ハゲになる可能性は低く、基本的には問題がないことがわかりましたが、間違ったタオルドライをしてしまうと頭皮や髪の毛のダメージになることがあることもわかりました。
正しいタオルドライのやり方をしっかりと覚えて、余計な抜け毛や薄毛・ハゲの原因を取り除き、頭皮の健康状態を維持していきましょう。
よし!
タオルドライのやり方をマスターしてヘアケアに役立てていこっと★
あなたもくろすけと一緒に正しいタオルドライ方法で頭皮や髪の毛を乾かして、頭皮環境を整えていこう!