「AGA(エージーエー)ってCMとかでもやってるから聞いたことあるけどよくわからない」ってことないですか？
今回はAGAについて解説していきます。
またAGAと加齢によるハゲとの違いや、AGAの見分け方についてもご紹介していきます。
くろすけそう言われてみれば、AGAってよくわかってなかったなー。
マッシュさんある時期を境にテレビなどでCMをよくやるようになって、それがきっかけでAGAって言葉を知った人も少なくないよね。
だからAGAという単語は知っていても、その内容は知らなという人も少なくないはず。
マッシュさんそこで今回はAGAについて色々調べてみました。
早速、下記より解説していきます。
AGAとは
AGA(エージーエー)とは、Androgenetic Alopecia(アンドロジェニック アロペシア)の略で、男性型脱毛症のことです。
男性型脱毛症とは、成人男性特有の脱毛症で、額の生え際や頭頂部の髪の毛が薄くなっていくのが特徴です。
生え際と頭頂部のどちらも薄くなることもあります。
AGAは、遺伝や男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の影響によってヘアサイクルが乱れることが原因だとされています。
かつては40代以降の男子に多く見られる印象があったのですが、現代では20代の若者にも見られ、AGAは今や20代以降の男子に誰にでも起こる可能性のある脱毛症で、日本人男性の3人に1人がAGAだと言われています。
AGAは進行性であり、一度に髪の毛が大量に脱毛することはないですが、そのまま何もせずに放置していると徐々に範囲が広がり薄毛になってしまいます。
AGAの原因
AGAの原因は様々だと言われていますが、その中でも特に有力視されているものをご紹介します。
- 男性ホルモンのテストステロンと、還元酵素の5αリダクターゼと結びつくことにより、悪玉男性ホルモン・ジヒドロテストステロン(DHT)が生成
- DHTが毛乳頭細胞にある受容体と結合し、脱毛因子であるTGF-βが生成
- TGF-βは、髪を成長させる毛乳頭細胞や毛母細胞の分裂を抑制
- 毛乳頭細胞や毛母細胞が抑制されることにより髪の成長が妨げられ、ヘアサイクルを乱す
- 通常数年あるとされる成長期が数ヶ月となり、髪の毛が十分育たないうちに抜けてしまう
- しだいに抜け毛・脱毛が増えていき、薄毛・ハゲになってしまう
家族・親戚にAGAの人が多い場合、AGAになる可能性が高くなります。
つまり、AGAになりやすい遺伝子というものがあり、遺伝子として受け継ぐことがあるのです。
薄毛の遺伝子情報はX染色体が持っていて、男性の場合は母親のX染色体と父親のY染色体を受け継ぎます。
女性の場合は、母親のX染色体と父親のX染色体を受け継ぎます。
母方に髪の薄い男性がいれば、その薄毛の遺伝子を引き継ぐ可能性が高いです。
特に母方の祖父がハゲている場合、祖父のX染色体が母親に受け継がれ、母親のX染色体が受け継がれる、つまりハゲている祖父のX染色体を引き継ぐことになるので、ハゲてしまう確率が上がってしまいます。
母方にハゲている人がいないから、父方にハゲている人がいたとしても大丈夫だと思うのは間違いで、遺伝には様々な要素があるので、やはり家族・親戚にハゲている人がいたら注意が必要です。
遺伝にAGAの要因があったとしても、症状がいつ頃始まるかは個人差があるとされています。
20代の若い年齢でかなりハゲてしまうこともあれば、60代から徐々に進行することもあります。
AGAの遺伝子があれば必ずハゲになるわけではなく、AGAになりやすいと考えるのが正解です。
日頃の生活習慣が乱れていると、AGAとなる可能性が上がります。
生活習慣の乱れと一言で言っていますが、強いストレス、暴飲暴食、喫煙、バランスの悪い食事、睡眠不足、運動不足、誤ったスカルプケア・ヘアケアなど、その内容は多様です。
男性ホルモンや遺伝というの、あなたではなかなか難しいものですが、生活習慣は努力によって改善することができます。
AGAの発症を抑えたり、進行を遅くできる可能性もありますので、日々の生活に気を付けて過ごしてください。
くろすけAGAの原因は1つだけじゃないんだね…。
マッシュさん更にその原因はそれぞれ影響し合っていて複雑なんだよ。
だからこそ、自分でできる生活習慣の改善という努力は、諦めないでして欲しいだ。
AGAの進行のパターン
AGAには進行のパターンがあり、額の生え際から進行するタイプ、頭頂部から進行するタイプ、前頭部から進行するタイプがあります。
それぞれをアルファベットの形に似ていることから以下のように言われています。
- 額の生え際から進行するタイプ ＝ M字タイプ
- 頭頂部から進行するタイプ ＝ O字タイプ
- 前頭部から進行するタイプ ＝ U(A)字タイプ
AGAは、Ⅰ型の、額の生え際が後退し始めて薄く見え始めるのが初期です。
その後、Ⅱ型、Ⅲ型と少しづつ進行してしまいます。
Ⅱ型でも、Ⅰ型から額の生え際の後退がそのまま進んだⅡ型、額の生え際に加えて頭頂部にも薄い状態が見られるⅡ型Vertex型、額生え際だけでなく前頭部全体的に後退が進んだⅡ型aの状態があります。
それぞれ、Ⅲ型、Ⅲ型Vertex型、Ⅲ型aと進行してしまいます。
そのまま進行が進んでしまうと、Ⅶ型の側頭部と後頭部にわずかに髪の毛が残っている状態にまでなってしまいます。
くろすけAGAには進行パターンが決まっているんだね。
マッシュさん逆に言えば、このような生え際や前頭部から、頭頂部から、もしくは同時進行のように薄くなっていなければ、AGAではなく他に原因があるとも考えられるね。
くろすけ他の原因と言えば、AGAと加齢によるハゲって違うものなの？
マッシュさんAGAと加齢によるハゲについては以下で解説していきます。
AGAと加齢によるハゲとの違いとは？円形脱毛症は？
加齢によって毛根の細胞死や衰えが起こり、毛が抜けたり、ハリやコシ、ボリューム感がなくなったりするというのは、年齢を重ねれば誰にでも起こり得る症状です。
そんな加齢による薄毛・ハゲは、壮年性脱毛症と呼ばれていますが、実はAGAも壮年性脱毛症とも言われています。
つまり、AGAと壮年性脱毛症は言い方が異なるだけで、同じ意味合いになるとのことです。
世の中には、誰から見ても髪が薄くなっていてハゲている人と、薄くはなっているけどハゲとは言い切れない人がいます。
筆者的には、前者はAGAで、後者は加齢による影響だと思っていたのですが、AGAと加齢による薄毛(壮年性脱毛症)が同じということならば、前者はAGAがかなり進行した状態で、後者はAGAの初期状態ということになります。
ちなみに、円形脱毛症とAGAは違うものです。
AGAは徐々に脱毛していくのに対して、円形脱毛症は突然一気に円形や楕円形に髪の毛が抜けます。
円形脱毛症は1箇所だけでなく複数箇所が同時に起こってしまうこともあり、痛みもないために自分自身では気付かずに、家族・友人などに指摘されてはじめて気付くこともあります。
円形脱毛症は、アトピー、遺伝、ストレスや病気などによる自己免疫疾患が主な原因となりますが、まだ解明できていないところもあります。
くろすけAGAと加齢による脱毛は同じものなんだね。
マッシュさん加齢による脱毛症は年齢により、壮年性脱毛症だったり、老人性脱毛症と呼ばれることもあるんだよ。
ちなみに10代や20代前半に起こる脱毛症は、若年性脱毛症と呼ばれたりするんだ。
AGAの見分け方
「最近、抜けが増えてきたかも」「ハリやコシが無くなってきた気がする」「ボリューム感が無くなった感じがする」などという症状はありませんか？
実はそのような症状はAGAなのかもしれません。
AGAクリニックで診察・診断してもらえば一番なのですが、その前に、セルフチェックしてみたいという人のために、AGAの見分け方をご紹介していきます。
- 髪のハリやコシ・ボリューム感・毛量の変化
- 頭皮がかゆい・ベタついている
- 抜け毛が多い
- 抜け毛の太さにばらつきがある
- 抜けた毛の毛根がいびつである
以上のような症状があった場合、AGAの症状かもしれません。
それでは1つ1つ見ていきます。
髪のハリやコシ・ボリューム感・毛量の変化
AGAの症状の中で一番見分けやすいのは、ボリューム感が無くなったり、毛量(髪の量)の変化です。
以前に比べて、髪のボリューム感が無くなった、毛量が減ったと感じたらAGAが進行しているかもしれません。
見た目で、生え際が後退していたり、つむじ周りが薄くなっていたら、AGAの可能性が高いです。
見た目ではよく分からない場合、髪を触った時の状態で見分けることもできます。
手で頭を押さえてみて、以前よりボリューム感が無くなっていないか、以前より頭皮が触りやすくなっていないかチェックしてみてください。
また、AGAは、生え際や前頭部の前から、頭頂部のつむじ周りから、もしくは両方同時に進行していきます。
前頭部・頭頂部の髪の毛の手触りと、側頭部・後頭部の髪の毛の手触りを比べてみてください。
AGAの症状がない場合、手触り感に違いはないですが、症状がある場合は、手触り感に違いがあります。
側頭部・後頭部よりも前頭部・頭頂部の髪の毛の方が柔らかかったり、ハリ・コシが無かったり、ボリューム感が無かったりしたらAGAの症状かもしれません。
何故このような手触りの違いが出るかというと、AGAの症状のある箇所は、髪の成長期が短くなってしまい十分に成長できなくなってしまうためです。
十分に成長できなければ、髪の毛のハリやコシがなくなったり、早く抜けてしまいボリューム感がなくなってしまいます。
頭皮がかゆい・ベタついている
AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)は、髪の毛の皮脂腺を刺激して頭皮の皮脂の分泌量を増やします。
皮脂の分泌量が増えれば、頭皮が脂っぽくなってベタついてきます。
また皮脂が原因で湿疹ができたり、皮膚炎になるなどして、頭皮にかゆみが出ます。
ただ、皮脂量の増加やかゆみが出るのは、シャンプー剤やトリートメント剤などの洗い残しや、食生活・睡眠不足などの生活習慣の乱れ、ストレスなどが原因の場合もあります。
いずれにせよ、頭皮や髪の毛の健康のためにはよくないので、思い当たるふしがあれば改善に取り組んでください。
抜け毛が多い
抜け毛が多いと気になると思いますが、正常な頭皮環境でも髪の毛は1日に100本くらいは抜けます。
これは髪のヘアサイクルの中で、新しい髪の毛を生やすために古い髪の毛が抜ける必要があるためです。
また、夏から秋などの季節の変わり目には、抜け毛が1日200本くらいに増えることがあり、これは誰にも起こる可能性のあることです。
ですが、抜け毛が200本以上ある時には注意が必要です！
AGAはヘアサイクルの成長期が短くなり、AGAが発症していない場合よりも抜け毛が増えます。
通常の2倍以上髪の毛が脱毛してしまうので、200本以上ある時にはAGAの症状かもしれません。
抜け毛の太さにばらつきがある
AGAは、生え際や前頭部から、もしくは頭頂部から、もしくは両方同時に進行していきます。
その際、前頭部・頭頂部の髪の毛はDHT(ジヒドロテストステロン)の悪影響で、十分に育たないまま抜けてしまいます。
本来の髪の太さや硬さ、ハリ・コシが失われた状態で抜けます。
AGAが前頭部・頭頂部から進行するということは、側頭部や後頭部には影響がないため、側頭部や後頭部の髪の毛は健康な本来の太さや硬さで抜け毛となります。
つまり、AGAが発症している場合、前頭部・頭頂部の抜け毛の太さと、側頭部・後頭部の抜け毛の太さには違いが出ます。
抜け毛の太さに明らかなバラツキがあった場合、AGAが進行している恐れがあります。
抜けた毛の毛根がいびつである
抜け毛によるAGAの見分け方は、抜け毛の量・太さ以外に、毛根の状態でもチェックできます。
自然脱毛による抜け毛の場合、毛根はマッチ棒のような丸い膨らみがあります。
しかし、AGAの抜け毛の場合、毛根の膨らみが少ない、膨らみがまったくない、尖っている、しっぽのようなものが出ているといった異常が見られます。
見た目でよくわからない時は、手触りでも判断できます。
抜け毛を片手で持ち、持っていない方の手の指で毛先から根本に向かって指を滑らせてみてください。
自然脱毛の毛には根本の毛根に膨らみがありますが、AGAの抜け毛は手触りが違います。
マッシュさん抜け毛を見る・触ることで得られる情報はとても多いです。
抜け毛をあまり触りたくないという人もいると思いますが、是非、自己診断をしてみてください。
まとめ
今回はAGAの意味、原因、進行のパターンのAGAの基本的な知識から、見分け方まで解説していきました。
髪の毛に以前と比べて変化がある場合、また変化が無かったとしても、一度、AGAの見分け方でセルフチェックしてみてください。
AGAのセルフチェックで当てはまることがある場合、AGAが発症している可能性もありますので、クリニックや医師に相談してみてください。
また当てはまることがない場合でも、いつかAGAの症状が出るかもしれませんので、健康な頭皮環境を維持するために早目の頭皮ケアをおすすめします。
マッシュさんセルフチェックによって余計に心配をしてしまう可能性もありますが、現在の状態を把握して対処していくことは、今後の頭皮・髪の毛を維持するためには大事なことです。
マッシュさん安心のためにも、対策・改善のためにも是非ともセルフチェックしてみてください！
くろすけよし！
早速セルフチェックだ！