男性ならほとんどの人がほぼ毎日のように行っているであろう、ヒゲの処理、ヒゲ脱毛。
ヒゲの処理といったらヒゲ剃りが一般的であり一番メジャーだと思っていたのですが、毛抜きやピンセットでヒゲを抜くことをやっている人もけっこう多いようです。
ヒゲを抜くと、毛穴の中の隠れた毛まで抜けるので、肌から透けて見えることなく青髭とならないですし、抜いた後の肌がツルツルとなり、髭剃りをした時の剃り跡もないので、見た目や肌触りがキレイになります。
また、ヒゲを抜いた時の独特の痛みに気持ち良さや快感を覚えたり、楽しさを感じたり、ストレス解消になるなど、余計にヒゲ抜きにハマっていく男性もいるようです。
更に、ヒゲを抜くと毛根から抜けたような感覚なので、「ヒゲを抜き続けたら生えなくなるのではないか」とか、「薄くなるのではないか」と髭が永久脱毛できると思い、または期待してヒゲ抜きをしている人もいるそうです。
では、髭を抜き続けたらどうなるのか?生えなくなるのか?
その真相が気になったので色々と調べてみました。
また、ヒゲ抜き経験のある筆者の体験談と、ヒゲ抜き経験者の口コミ、ヒゲ抜きのメリット・デメリットも併せてお伝えしていきます。
髭を抜き続けたら生えなくなるのか?
とても興味深い話題ですね。
そういえばヒゲが濃いめだって言ってたもんね。
少しでもヒゲは薄くしたいからね。
ヒゲを抜き続けている人の体験談は特に気になるところ。
髭を抜き続けたらどうなるの?生えなくなる?
髭を抜き続けたらどうなるのか、科学的な根拠はあるのか調べてみました。
結果は…
髭を抜き続けたら生えなくなるという科学的根拠はありませんでした。
髭に限らずに、体の毛はすべて、毛穴の中の毛乳頭という場所で作られています。
毛乳頭は毛根の1番奥にあって、毛細血管と繋がっていて、毛細血管からの栄養を毛乳頭の周りの毛母細胞に与えます。
栄養いっぱいになった毛母細胞は分裂をして、繰り返すことによって新しい毛が生まれていきます。
つまり、毛の製造工場である毛乳頭を壊さない限りは、毛は生まれ続けるということです。
逆に言えば、毛乳頭を破壊できればヒゲが生えなくなる、脱毛できるということになります。
髭を抜いていると、毛の根本に白い球体のようなものがついていることがあり、それが毛の製造工場だと考える人も少なくないと思います。
だからこそ、ヒゲ抜きに脱毛効果を期待する人も多いと思いますが、その白い物体は毛乳頭ではありません。
ヒゲを抜くだけでは、毛乳頭を引っこ抜いたり壊すことはできませんので、どれだけ抜き続けてもまたヒゲは生えてきます。
更に言うと、ヒゲを抜くことは「お勧めできるムダ毛処理・脱毛法ではありません」と、どの内容を見ても書かれていました。
筆者自身も様々な内容からの検証と、実体験から、ひげ抜きはオススメしません。
ただ、現在、デメリットよりもメリットを感じてヒゲ抜きをしている人を否定するつもりもないです。
ヒゲ抜きをしていて良かったと思うこともあったので、デメリットやリスクを知った上で、自己責任・自己判断でやっているならば、いいんじゃないかと思います。
しかし、「まだヒゲ抜きをしていなくて始めようと思っている人」や、「ヒゲ抜きのデメリットやリスクを知らない人」にはヒゲを抜くことの危険性を知ってもらって、やらない方がいいとお伝えします。
ヒゲを抜いても、薄くなったり生えなくなったりすることはないんだね。
これは予想通りなんだけど、あくまで科学的根拠の話で、個人差があったり、根拠にはないことが起こったりする可能性も否定できないよね。
ということで、その個人差を探すために、体験談や口コミを調べてみました。
ヒゲを抜き続けた人の体験談・口コミ
ヒゲを抜いても毛乳頭がある限りまた生えてきますし、ヒゲを抜いても生えなくなるという科学的根拠はありません。
ですが、「ヒゲを長年抜き続けたら薄くなった」という人のYouTubeを見付けました。
一言で言うと「中学生の時からずっとヒゲを抜き続けたらヒゲが薄くなった」という内容です。
ただ、ヒゲ抜きを推奨しているわけではないです。
「自分の場合は薄くなった」と個人差を強調してますし、むしろ「成人男性が今からひげを抜くのはおすすめしない」と語っています。
そしてもう1つの動画をご紹介します。
こちらも一言で言うと、「ヒゲを10年間抜き続けたら薄くなった」という内容です。
こちらも先程の動画同様、ひげを抜くことを勧めているわけではないですし、動画後半ではひげ抜きのデメリットを語っています。
2つの動画を見て、「この動画を見ただけでは本当に薄くなったのか判断できない。でもウソをついているわけではない」という感想を持ちました。
お2人ともすごいイケメンで、体毛が薄そうなイメージがあります。
まだヒゲが生え揃わないころ、ヒゲが太く濃くなっていないころから抜き続けていると思われるので、ヒゲが濃くなった状態を経験したことがないのではと思います。
つまり薄くなったというのはそう思っているという誤解で、そもそもヒゲを抜き続けなくても薄かったのではないかと思いました。
とは言え、思春期からヒゲを抜き続けたらこうなった、思春期からヒゲを抜き続けなかったらこうなったという比較は不可能です。
なので、お2人がそう言うのであれば、薄くなったのだろうとも思うのです。
お2人とも個人差と言っていますし。
髭抜きでヒゲが薄くなったという人はほぼ皆無であったのですが、
「12年間ヒゲを抜き続けても薄くならなかった」
「21年間ヒゲを抜き続けたらヒゲが減らないどころかシコリができて手術した」
などなど、ヒゲを抜き続けたけどなくなるどころか薄くなってないという体験談は多数ありました。
Twitterでも、ヒゲ抜きをしているという人がけっこういて、感想などありました。
しかし、ヒゲ抜きをすると「キレイになる」、「楽しい」、「ストレス解消になる」などの感想が書かれている投稿が多く、ヒゲ抜きをすることによって、その後どうなったのかが記載されているものはほとんど見つけられなかったです。
特に、ヒゲを抜き続けたら毛が薄くなったなどのメリットの投稿を探したのですが、見つけられず…
下記のようなデメリットの投稿がありました。
この「ヒゲ抜きまくってたらニキビができてる」という内容ですが、筆者自身も過去に同じ体験をしており、かなり酷いことになりました…。
その経験談は下記記事中に記載しています。
一言でお伝えすると「ヒゲ抜きをしたら顔全体に吹出物ができて完治に2年くらいかかった」という内容です。
ニキビができやすい思春期のころでもこんなに肌荒れしなかったのに、人生で一番肌が荒れてしまいました…。
ストレスや寝不足などの他の原因もあるとは思いますが、肌荒れの始まりはヒゲ抜きであることは間違いないです。
ちなみに、
ヒゲが薄くなったり生えなくなったと感じたかというと、まったく感じなかった
です!
わたしの場合はヒゲ抜きの期間がそれほど長くなかったし、めちゃくちゃ一生懸命やってたわけでもないですし。
少し話題がずれてしまいましたが、ヒゲを抜き続けたら無くなった・薄くなったという体験談や口コミはあるにはあったがほぼないことから…
やはりヒゲを抜き続けても生えなくなることはない
という結論になります。
やっぱりヒゲを抜いても脱毛効果はないんだね。
薄くなったという人はいたけど、ごくわずかだし、やはり生えなくなることはまずないってことだね。
そして、現在ヒゲを抜いている人で、ヒゲ抜きでヒゲが生えなくなることはないって薄々気付いている人は少なくないはずなんだよね。
それでもヒゲを抜くってことは、メリットを感じているからだと思うんだ。
ヒゲ抜きのメリット、改めて言われる気になるね。
ということで、メリットと、一緒にデメリットもお伝えしていきます。
ヒゲ抜きのメリット・デメリット
ヒゲ抜きをしている人は、ヒゲを抜くことについて何かしらのメリットがあるからしているはずです。
たしかに、ヒゲ抜きには、青髭が薄くなったりなどのメリットがあります。
しかし、ヒゲを抜く行為は、メリット以上に危ないデメリットがたくさんあります。
これからヒゲを抜こうと考えてる人、また現在ヒゲ抜きをしている人には是非知ってもらって、ヒゲ抜きが危険行為であると認識してほしいと思います。
ヒゲ抜きメリット
- 青髭が目立たなくなる
-
カミソリや電気シェーバーでの髭剃りでは毛穴の中の毛を剃ることができず、その毛が皮膚の中から透けて見えて青髭になります。
ヒゲを抜くと皮膚の中の根本の毛から処理することができるので、青髭にならなくなります。 - 剃り残しがなく綺麗なスベスベ肌になる
-
ヒゲ剃りの場合、剃り切れなくて短いヒゲが残ってしまうことがありますが、ヒゲ抜きの場合は剃り残しがありません。
そもそも剃らないで抜くので、剃り残しが起こるはずがありません。
剃り残しが起こらないということは、剃り残しのジョリジョリ感も起こることはなく、手触りのいいキレイなスベスベ肌になります。 - 生えてくるまでの期間が長くなる
-
ヒゲ剃りの場合は、肌の表面に出ている毛を剃りますが、毛穴の中は剃ることができません。
ヒゲ抜きの場合は、毛穴の中の毛まで除去することができます。
毛穴の中の毛の分だけ、ヒゲ抜きの方が毛剃りよりもヒゲが生えてくる期間が長くなります。
つまり、ヒゲ抜きの方がヒゲ剃りよりも頻繁にやらなくてよくなります。 - いつでもどこでもすぐに気軽にできる
-
例えば、髭剃りを外出先でする場合、カミソリや電気シェーバー、またシェービング剤などが必要となり、持ち運ぶのにかさばってしまいます。
一方ヒゲ抜きの場合は、毛抜きだけでできるので、ポケットに入れて持ち運ぶこともできます。
気軽に持ち運びできるので、いつでもどこでも、また何の準備も要らないので、すぐに簡単にできます。 - 楽しくてストレス解消になる
-
ヒゲ抜きをすると、楽しくなったり、ストレス解消になることもあります。
スポッと抜ける感触がよかったり、青髭が無くなったキレイな肌を見ると全部やりたくなったり、終わった後の達成感がたまらなかったりなど、時間はかかるものの、楽しさやストレス解消を感じる人も多いようです。
ヒゲ抜きデメリット
- 肌荒れ・乾燥・出血
-
ヒゲ抜きは肌荒れが起こらないと思われる人もいますが、肌に大きなダメージを与えてしまいます。
ヒゲを抜く時に、肌の保湿をしてくれる角質層が一緒に剥がれてしまうことがあり、繰り返すことにより保湿機能が無くなり肌が乾燥しやすくなったりします。
また、ヒゲの根本は太いため引き抜く時に毛穴が広がってしまい、出血してしまったり、毛穴に老廃物や汚れが溜まりやすくなります。
それが原因でニキビなどの肌荒れを起こす可能性もあります。 - 毛嚢炎(もうのうえん)
-
毛嚢炎(毛包炎)とは、毛穴の奥にある毛包に起こる炎症のことです。
毛を抜くとダメージを受けるのは肌だけではなく、毛根や毛包もダメージを受けます。
傷を受けた毛包は、毛を抜いたことにより毛穴に入り込みやすくなった細菌によって、感染しやすくなってしまいます。
毛嚢炎は、赤みが出たり、膿が溜まったりなどのニキビのような見た目です。清潔に保つことで数日で治りますが、治りが遅い場合は皮膚科に受診することをおすすめします。
- 埋没毛(まいぼつもう)
-
埋没毛とは、毛が皮膚の中に埋まってしまったまま成長してしまった状態のことです。
毛を抜くときに肌はダメージを受けますが、そのダメージを修復するために皮膚を形成し、その皮膚で毛穴を塞いでしまうことがあります。
新しく生えてきた毛は、毛穴が塞がれているので皮膚の外に出ることができず、そのまま皮膚の中で成長し埋没毛となってしまうことがあります。
埋没毛を処理するには、通常は肌のターンオーバーを待っていれば時間はかかるのものの自然と皮膚の表面に出てきます。
気になったとしても、皮膚の中の埋没毛を無理に取り除こうとすると皮膚に大きなダメージとなりますので、やめた方がいいです。 - 色素沈着
-
色素沈着とは、皮膚が黒ずんでしまうことです。
ヒゲ抜きをすることにより、肌には強い刺激が加わります。
その際に、肌を守ろうとしてメラニン色素が生成されます。
メラニンが生成された箇所が、黒ずんで色素沈着してしまったり、シミになってしまうことがあるのです。
肌のターンオーバーで改善することもありますが、時間がかかりますし、へたしたらそのまま色素沈着が一生残ってしまうこともあります。 - 時間の無駄
-
ヒゲ抜きには膨大な時間がかかります。
何故なら、ヒゲ抜きは1本1本を毛抜きで抜いていくからです。数本であればそれほど時間がかからずに終わりますが、何十本、何百本と抜いていくととても時間がかかります。
ヒゲ剃りであれば、5分や10分で終わるものが、ヒゲ抜きだとかなりの時間が必要です。
気が付いたら、1~2時間経っていたってことも、ヒゲ抜きにはよくあることです。
しかも、それが1回で終わればいいのですが、数日後にはまた同じことをしなければいけない。
ヒゲ抜きを続けている間は、その時間がずっとかかってきます。仮に、週に2回、1時間のヒゲ抜きを1年続けたとしたら、およそ104時間をヒゲ抜きに使うことになります。
これが、週に2回ではなくて3回とか、1時間ではなくて2時間とは、1年ではなくて数年とか…。
考えただけでも恐ろしい時間をヒゲ抜きに費やすことになってしまいます。
メリットがあるのはいいけど、メリットに対してデメリットのリスクが高過ぎる気がするよ。
青髭を目立たなくしたり、肌をキレイに見せるために抜いているのに、肌荒れや色素沈着してしまっては本末転倒だよね…。
まとめ
今回は、ヒゲを抜き続けたらどうなるのか、という疑問について調べてみました。
科学的根拠からも、一部例外はありますが体験談や口コミからも、
「ヒゲを抜き続けてもヒゲは生えてくる、無くならない」
ということがわかりました。
ヒゲ抜きにはメリットもありますが、メリット以上に怖いデメリットも多くあります。
筆者もヒゲ抜きをしてとても酷い目にあった経験があります…。
今現在、髭を抜いて処理している人やこれから抜いて処理しようと思っている人は、デメリットを知った上で、ヒゲ抜きをするかどうか判断してください。
筆者は、おすすめしません!
どんなにヒゲが気になったとしても、ヒゲ抜きはおすすめしませんので、他の方法を試してみてください。
ヒゲが薄くなったり生えなくなることもないしね。