整髪料とは、ヘアスタイルを整えたり固定したりする目的で髪の毛に付けるもので、スタイリング剤とも言われています。
求める髪型に合わせて、ホールド(固定)力やツヤ感、形状など、タイプの違う様々なスタイリング剤があり、様々なメーカーやブランドから発売されています。
男性の場合は、ジェルやワックスを思い浮かべる人が多いと思います。
ヘアスタイルを決めるには無くてはならないスタイリング剤ですが、とても気になることがあります。
それは…
整髪料・スタイリング剤を使うことにより、頭皮や髪の毛に悪影響を与え、抜け毛や薄毛・ハゲにならないのか?
ということ。
今回は、整髪料・スタイリング剤を使い続けると薄毛やハゲになってしまうのかという疑問から、使うことにより起こり得るリスクやトラブル、また注意点や正しい使い方などを解説していきます。
ぼく、スタイリング剤をよく使うからとっても気になるなー…。
え!?
くろすけ、スタイリング剤使ってたんだ!
整髪料をつけるとハゲるのか?の真実
整髪料・スタイリング剤を使い続けると薄毛やハゲになってしまうのかという疑問の答えですが…
整髪料・スタイリング剤を使い続けても薄毛やハゲの直接の要因になる科学的な根拠はありませんでした。
もし、整髪料・スタイリング剤を使い続けると薄毛やハゲになってしまうのならば、仕事柄、使用頻度が高い芸能人たちは全員が薄毛やハゲになってしまっていると思います。
でも芸能人が全員、薄毛やハゲになっているなんてことは、ありませんよね!?
整髪料やスタリング剤を使い続けても薄毛やハゲの直接の原因にはなりませんので、心配しないでください。
ただ、まったく関係ないかというと、そうとも言い切れません。
薄毛やハゲの直接の原因にはなりませんが、間接的には悪影響を与える可能性があります。
それは、整髪料・スタイリング剤の間違った使い方を続けてしまった場合、薄毛やハゲになってしまう可能性がある、ということです。
長い期間、整髪料・スタイリング剤を使ってへアスタイルを楽しむために、この機会に正しい整髪料・スタイリング剤の使い方と使用後のヘアケアをマスターしましょう。
良かった!
スタイリング剤を使い続けても薄毛やハゲにはならないんだねー♪
スタイリング剤を普通に使い続けてハゲてしまうなら、世の中ハゲだらけになってしまうよね。
そもそも、そんな危ないものだったら、世の中にこんなに流通されることはないよね。
スタイリング剤が気軽に購入できることも、スタイリング剤はハゲる直接の原因にはならない、という証拠になるよね。
くろすけって、本当にスタイリング剤使ってるのかな?
間違った整髪料の使い方をするとハゲるかも
スプレーやワックスなど、整髪料・スタイリング剤の種類の違いはあったとしても、どれもハゲる直接の原因とはなりません。
ただ、間違った使い方をすると、頭皮の健康状態を損ない、頭皮環境を悪化させ、抜け毛が増えたり、薄毛やハゲになってしまう可能性はあります。
頭皮環境を悪化させないためには、間違った使い方を把握する必要があります。
頭皮環境を悪化させてしまう間違った使い方を以下に説明していきます。
整髪料が毛穴をふさぐかも?
整髪料・スタイリング剤が頭皮に付着して、毛穴を覆って詰まらせてしまう可能性があります。
その結果、頭皮の健康状態が損なわれ、フケやかゆみ、炎症などのトラブルを引き起こし、薄毛やハゲの原因となるかもしれません。
また整髪料・スタリング剤をつけたことにより粘着力の増した髪にホコリや花粉などがついて、頭皮の衛生状態が悪くなり、健康被害を及ぼす可能性も否定できません。
まれに整髪料・スタイリング剤に含まれる成分が肌に合わず、頭皮につくことにより皮脂が過剰分泌し、フケやかゆみ、炎症などの頭皮トラブルになることもあります。
界面活性剤がやばい!?
整髪料・スタイリング剤のほとんどに界面活性剤という成分が入っています。
界面活性剤は、本来は混じり合わない水と油を混ぜ合わせる乳化作用、馴染みにくい繊維の表面と水が馴染みやすくなる浸透作用、水に入れても浮かんでしまう粉体を水に散らばらす分散作用という3つの作用を持っています。
花王HP
この界面活性剤の3つの作用が働くことにより、水と油の成分が混ざっても安定することができたり、汚れを落とすことができたりするので、整髪料・スタイリング剤だけでなく、シャンプーやトリートメントなど多くの商品に含まれています。
しかし界面活性剤にはたんぱく質を破壊・変性してしまう成分も入っているので、整髪料・スタイリング剤が頭皮や髪の毛に長時間触れていると、たんぱく質でできている頭皮や髪の毛に悪影響を及ぼす可能性があります。
頭皮においては、頭皮の乾燥やフケ・かゆみ・炎症の原因、髪の毛においては、細毛・切れ毛・抜け毛の原因となり、頭皮の健康を悪化させ薄毛やハゲの原因とも成りかねません。
整髪料を落とすために過度なシャンプーをしてしまう
整髪料・スタイリング剤を使用したら、その日のうちにしっかりと洗い流すことは、頭皮環境を整えるには必要なことなのですが、洗い流すことに意識を集中するあまりに、過度なシャンプーをしてしまう可能性があります。
何度も何度もシャンプーをしてしまったり、とても強い洗浄成分のシャンプーを使用したり、ごしごしと力強く頭皮や髪の毛をこすったりなどの頭皮への強い刺激は、頭皮の健康に悪影響を与えてしまうかもしれません。
必要な皮脂まで洗い流し、頭皮へのバリア機能を無くしてしまう恐れがありますので、整髪料をシャンプーで洗い流す時には注意が必要です。
整髪料により起こるかもしれない頭皮トラブル
整髪料・スタイリング剤を使用することによって頭皮に起きる可能性のあるトラブルは大きくわけて2つあります。
その2つとは、頭皮の「かゆみ」と「乾燥」です。
- 整髪料・スタイリング剤が髪をセットしている時に頭皮についてしまったり、汗や雨などで整髪料が髪の毛から流れて頭皮についたりすると、頭皮のかゆみを引き起こすことがある
- 頭皮のかゆみは炎症の合図とも言われている
- 炎症となってしまうと、赤みや熱、ひどいと痛みが出てしまうこともある
- 整髪料・スタイリング剤を完全に落とし切ろうと何度もシャンプーをすると、必要な皮脂まで取り除いてしまい、乾燥を引き起こす可能性がある
- 皮脂は過剰分泌してしまうと毛穴の詰まりや炎症などの原因となってしまい、少なくとも乾燥やフケ、湿疹を引き起こす可能性がある
かゆみや乾燥をそのままにしておくと頭皮環境がどんどん悪化して、もっと重大なトラブルを引き起こす可能性もあります。
頭皮トラブルとならないためには、スタリング剤を正しく使う必要があります。
次に、頭皮トラブルとならないように、スタイリング剤を使う時の注意点を解説していくので、マスターしてください!
ぼくもしっかりマスターして、すぐに実践していこっと!
くろすけ、本当に使ってるの??
整髪料の正しい使い方と注意点
整髪料・スタイリング剤が頭皮や髪の毛の健康を損なう可能性があることはわかりましたが、整髪料・スタイリング剤を使用する時にはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか?
整髪料・スタイリング剤の使用上の注意点やポイントなどを以下に解説していきます。
整髪料をつける前に髪型のベース作りをする
整髪料・スタイリング剤が頭皮につかないようにするには、整髪料・スタイリング剤の使用量を減らし、つけ過ぎないようにする必要があります。
整髪料・スタイリング剤の量を減らすには、使用する前に髪型のベースをしっかりと作ることが近道です。
- 髪の毛が乾いている場合は、髪の根元までしっかりと濡らし余計なクセなどを無くす
- 余計なクセが無くなった濡れた髪をやさしくしっかりとタオルドライ
- タオルドライ後はドライヤーで乾かしながら、したい髪型になるようにベースを作っていく
- ボリュームを出したいところはドライヤーの風を横から当て、立ち上げるように手ぐしやブラシで髪を持ち上げ、根元にドライヤーの風が当たるようにする
- ドライヤーの風を一気に下から当てたり、思いっきり根元に当てたりすると、変なクセが付いてまた髪の毛を濡らさないといけなくなるかもしれないので、ドライヤーの風は横から当てて少しづつ立ち上げるように乾かしていく
- ボリュームを抑えたいところは、上から髪がおさまるようにドライヤーの風を当てていく
- ボリュームがおさまり過ぎてぺったんこになってしまった、という間違いを起こさないために、髪のボリューム感を確認しながら乾かしていく
こうしてベースをしっかりと作ってから整髪料・スタイリング剤を使うと、髪型が決まりやすいので整髪料の使用量を減らせます。
また、髪型が長時間持続しやすいというメリットもあるので、頭皮や髪の毛のためだけでなくオシャレのためにも、ベース作りをマスターしましょう!
ベース作りとスタリングの方法を解説している動画を見つけましたので、参考にしてみてください。
ぼくもこのやり方を参考にベース作りからがんばるぞ!
どうやら本当にスタイリング剤使ってるみたいんだね…。
頭皮につけないようにする
整髪料・スタイリング剤が頭皮につくと毛穴を覆ってしまい、毛穴を詰まらせてしまう可能性があります。
毛穴が詰まると頭皮環境を悪化させる原因ともなりますので、なるべく整髪料・スタイリング剤が頭皮に直接つかないように意識してスタイリングしましょう。
整髪料を大量につけない
整髪料・スタイリング剤を大量に髪の毛につけると頭皮に付着してしまうリスクが高まりますし、整髪料そのものの重みで髪の毛がへたりやすくなり、髪型の持続力が減ってしまう可能性があります。
適正な量を髪の毛につけてスタイリングしていきましょう。
適正量がわからない時は、少量ずつ手に取ってつけていき、不足していたらまた少量ずつ手に取ってつけていきましょう。
一度に大量の整髪料・スタイリング剤を手に取ると髪の毛につけ過ぎてしまう可能性がありますので、手に取る整髪料・スタイリング剤の量は注意してください。
しっかりとした髪型のベースができていれば、整髪料・スタイリング剤の量は減らすことができます。
セットした髪をひっぱらない
セット力の強い整髪料・スタイリング剤を使用してシッカリと髪の毛が固まった状態の時に、髪型を手直ししようとしたり、シャンプーをしようとして、強引に髪の毛をひっぱったり負担をかけるようなことをしてしまうと、頭皮や髪の毛にダメージを与え、毛根に悪影響となってしまう可能性があります。
頭皮や髪の毛をいたわるために、やさしく扱い、余計なダメージは避けましょう。
整髪料を長時間つけたままにしない
整髪料・スタイリング剤を長時間、髪の毛につけたままにすると、整髪料・スタイリング剤が頭皮につくリスクが高まり、また整髪料・スタイリング剤に含まれる界面活性剤が頭皮に悪影響を及ぼす可能性も高まるので、整髪料・スタイリング剤は必要な時だけつけるようにしましょう。
帰宅したらなるべく早めに頭皮と髪の毛をシャンプーして整髪料・スタイリング剤を丁寧に洗い流してください。
整髪料・スタイリング剤をつけたまま寝るのは愚の骨頂です。
寝る前には必ずシャンプーして頭皮と髪の毛をキレイな状態にしてください。
正しいシャンプーをする
整髪料・スタイリング剤をしっかりと落とし切るには、正しいシャンプーをする必要があります。
整髪料・スタイリング剤を使用した時に特に念入りに行ってほしいのは、シャンプー前の予洗い(湯シャン)です。
しっかりと丁寧に予洗いを行うことにより、整髪料・スタイリング剤、その他汚れなどの約80%を落とすことができますので、必ず予洗いをしましょう。
正しいシャンプーの仕方の詳しい内容はこちらの記事を参考にしてみてください。
整髪料をつけない日を作る
整髪料・スタイリング剤を髪の毛につけずに、休ませる日を作ってあげてください。
「お酒を毎日飲まないで休肝日を作る」とか、「メイクをしないで肌を休ませる日を作る」というのを聞いたことがあると思いますが、髪の毛もそれと同じなのです。
学校や仕事に行く日は身だしなみのために整髪料・スタイリング剤をつけないといけないという人は、休日には何も整髪料・スタイリング剤をつけないようにしてみてください。
あなたと同じように髪の毛もたまには休みがほしいのです。
要は、頭皮や髪の毛に負担がかかるようなことはしない、ということです。
少しぐらい髪の毛に負担をかけてもいいだろうというのが蓄積されて、後々に抜け毛が増え薄毛になり、ハゲていく可能性もあります。
正しいスタイリング剤の使用方法をマスターして、頭皮環境を維持しながらオシャレを楽しんでいきましょう!
ぼくも注意してスタイリング剤を使っていこっと!
整髪料より危険なこと
整髪料・スタイリング剤を間違った使い方をすると薄毛やハゲの原因となる可能性があるというのはお伝えしましたが、整髪料を使うことよりも、薄毛やハゲになるリスクを高めてしまう危険なことがあることは知っていますか?
- 慢性的な栄養不足または暴飲暴食
- 睡眠不足
- 運動不足
- ストレス
- 頭皮の血行不良
- 頭皮の汚れ
簡単に言うと「生活習慣の乱れ」です。
内容を読んでドキッとした人は、すでに薄毛やハゲになる可能性を秘めているかもしれません…。
食事は腹8分目とし、早寝早起きを心掛け、軽い運動、ストレスをためこまない、頭皮マッサージを行うなど、生活習慣を改善し、頭皮の健康状態を改善しましょう。
すべてを同時進行で改善することは難しいので、できることから1つずつ始めて、頭皮環境を整えていきましょう。
「整髪料はハゲる?ハゲない?」のまとめ
今回は整髪料・スタイリング剤を使い続けると薄毛やハゲとなってしまうのかという疑問について調べてみました。
整髪料・スタイリング剤は、薄毛やハゲの直接の原因にはならないですが、間違った使い方を続けていると頭皮や髪の毛の頭皮環境を悪化させ、薄毛やハゲの原因になる可能性もあります。
正しい整髪料・スタイリング剤の使用方法を実践し、薄毛やハゲのリスクを減らして、より長くおしゃれを楽しんでいきたいものです。
ここでの整髪料・スタイリング剤の正しい使い方を参考に、整髪料と末永く付き合っていきましょう!
よし!
これで安心して、これからもスタイリング剤をガンガン使っていけるぞ!
くろすけはスタイリング剤の使い方よりも、スタイリング方法を勉強した方がいいよ!
使っている意味があまりな…。